創作メモとしての刀の手入れ方法
正確に理解しきったとはいいがたいのですが、「観賞用」と「武術用」それぞれでの刀のお手入れ方法を教えてもらったので、創作のための参考として書いておきます。
※実物の扱いについては、専門家にご確認ください。
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記事一覧(分類別)
リンクがおかしいときにはカテゴリから飛んでもらえればたぶん行けます。そしてこっそり教えてくださるとうれしいです。
審神者的自由研究
国広考察本『水晶ノ粉ヲ以テ』ご案内
天正十八年国広銘の刀の、主に戦前における認知の話(刀剣プレゼン会資料再録)
模作の芸術性の考え方
鯰尾藤四郎の記録に該当しそうな逸話を調べた話
山姥切の逸話を追いかけた話
テーマ別資料紹介
ネット資料のもくじ的な紹介
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徳美@名古屋の観光案内(2019春展示時作成)
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刀工 堀川国広についての史料・論考リスト
足利に行く前に集めた予習資料類と、その後で調べた資料類を一旦整理したいと思いまして。
素人が無理なく集めれた範囲のものなので、漏れは多分たくさんあるかと思います。今回は資料リストと、論を追いかけるのに重要そうなポイント程度の内容紹介だけ。
他の方の資料探しの助けになれば、という意図なので、史料も論考も、とにかく書いていますし、孫引きのものも記載しています。なんなら読み物系の本まで入っています。というわけで「論を追う」という意味では不要なものも入っています。
箇条書きで書いてあるのは、現在主流となる論と異なるものも多いですのでご注意ください。
私自身の興味が「事実を追及する」方向ではなく、「事実と考えられることを抽出する」「事実とはいえないが、そのように伝わった・解釈されたことを整理し変遷を見る」方向であるため、それに沿った資料類です。
ピンポイントで事実を追いかけたい方は『堀川国広とその弟子』がおすすめです。もちろんその後の論の変化は多少ありますが、現代につながる論がわかりやすい文章で書かれていて、なおかつデジタルアーカイブの図書館限定送信なので、大きめの図書館まで行けば誰でも簡単に読めます。最初の章を印刷しても12枚なので120円程度ですみますし。
基本的には、『国広大鑑』でそれまでの「不確かな資料を基にして推測を重ねる」論を一新しています。誤りが全くないとはいえませんが、現在につながる論です。(『堀川国広』とその弟子は、国広大鑑補遺ということで、『国広大鑑』に書かれた内容を要約しています)
郷土文献系による考察は、『日向の刀と鐔』が強いものの、この著者は史料批判が不足する傾向にあるため、事実を知りたいという目的であれば再検証が必要です。
歴史にかかわることは、刀の研究より研究が早く進みますので、各地域の歴史研究書を参照すべきです。
日向国伊東氏については、宮崎にレファレンス問い合わせをしたところ『宮崎県史 通史編 中世』『西都市史 通史編』などを紹介していただきました。取り寄せ貸出してもらうつもりなので、後日報告いたします。
長尾顕長については『館林市史』が比較的刊行も新しくまとまっています。
足利学校については…ちょっと未調査です。
あと、山姥切の逸話については別記事にしてます。
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お能の予習資料と審神者&マスタ―向けピックアップ
お能を見に行こうと思っても、あらすじと謡の現代語訳はthe能ドットコムにあるのですが、それだけだと実際に見に行ったときに「今どこの場面だっけ?」ってなりそうでためらったことありませんか?
というか私はなります。歌舞伎や狂言までなら初見でも何とか意味はとれますが、お能の謡は現代語訳を見た後でも聞き取れません。
お能の台本にあたる謡の本は、実は普通に売ってます。でも知らない人多いんじゃなかろうかと思ってます。私も大きな本屋さんでたまたま見かけるまで知りませんでした。
能狂言の本屋さん【檜書店】の、能・狂言の本棚→観世流・袖珍一番本 と進むと、演目ごとの小冊子を購入できます。お値段的にも薄い本くらいのものなので、購入しやすいかと思います。
ただ、ワンフレーズ調べてみたいというだけであれば、国会図書館デジタルアーカイブ内にも古い版のものがありますので、それを利用してもいいかと思います。大半が草書に近い字体なので、楷書に近い書体のものを探すのが大変ですが。(昭和版が見つけられれば大丈夫なはず)
(そして多分一文字だけは知らないとわからない。「い」の右に点が一つついたようなのは「候」です)
そしてたくさんある演目から気になるものを見つけるのって大変だと思うので、以下、審神者&マスタ―向け演目をピックアップしてご紹介。
多分気づいてないの他にもあります。
続きを読む山姥切の逸話を追いかけた話
引き続き、切ったのどっちだよな話を。
もちろん結論はでないですし、逸話自体が紹介されてるのはよく見かけるんですよ。
でも出典書いてないから追えなくて歯がゆい思いをしてる方いるんじゃないかなと。
多分、本当に詳しい方からみたら当たり前なことな気もするけど、素人調べだとたどり着くまでにだいぶ時間がかかったので、まとめておく意味はあるかなと思ってます。
まずは前提事項。
・山姥を切った刀について本科である長義のほうとする説と、山姥切国広のほうだとする説がある。
・本科を所蔵している徳美には、「山姥切」の名につながる史料はない
さくっと検索して出てくる内容ってこのあたりかなと思います。
あとは具体的な逸話の内容も、いつのまにか刀剣乱舞の攻略wikiに載ってますね。
ひとまずめちゃくちゃざっくり書くと、山姥切国広のほうが切ったという話は主に福永酔剣氏の御著書、本科のほうが切ったという話は、主に佐藤寒山氏の御著書に出てきます。
両氏ともにビッグネームですね。