#ふぁぼされた数だけ本棚の本を紹介する のログ
タイトルのタグをtwitterで流したところ、合計52件のイイネをいただいて、52冊の本の短文紹介をしました。
一応twitterのモーメントにもまとめましたが、あんまり見やすくないので、こちらでもログとして。
こちらではざっくり分類して紹介したいと思います。
(小さい画像はアマゾンから借りてますので、クリックすると飛べます)
刀剣・武具
日本刀の科学 武器としての合理性と機能美に科学で迫る
樋が軽量化を果たすとか目釘は折れないとか、なんとなく言われてきたことを力学方面から解説した本。
ガチ理系本で完全理解はできないのだけど、過程部分飛ばして読んでも面白いの。
Kindle版だと半額の540円になってますね
図説・日本刀大全/図説・日本刀大全2
最初に買った刀剣本です。
ブーム前に出た本で、比較的精度が高く、写真も多く、わかりやすい。
ライトな興味の方が読むのにおすすめです。
日本刀の鑑賞基礎知識
私の刀剣知識ベースはこの本。
若干のとっつきづらさがあるけど、調べものに入っていきたい人には全力でおすすめ。
慶長以来新刀辨疑 現代語訳
博物館とかに飾られてるアレ、何が書いてあるんだろうとか思ったことある方に。原文ニュアンスを残すために最低限訳したというタイプの現代語訳ですが、なかなかおもしろい。
(現在とは異なる論もあります)
日本刀は素敵
佐野美の渡邉館長によるエッセイ本。
刀がどう語られたか、扱われたかという観点からもおもしろい。
なお対談のなかで館長はとうらぶの蜻蛉さんのことを「槍を持った素敵な男の子」と表現しておりますw
本阿弥行状記 (上・中・下)
刀剣や日本画の話で大事な位置に出てくる本阿弥光悦が語ったり書き残したものとされている本の現代語訳(巻によって成立に疑念あり)
とはいえ、そのように認識されたことがある、という観点として面白い本です
刀剣鑑賞の基礎知識
著者絶筆のため少々タイトルに偽りあり。時代による刀剣の変化の話がメインです。そして刀剣専門誌に連載されていたものなので、用語は頭に入っている人むけ。
その上で読むなら面白いとおもいます。
ビジュアルポーズ集 図説 戦国甲冑武者のいでたち
代表的な甲冑を着用して前後左右、戦場で発生しそうなポーズ、馬に乗って戦うポーズ、各部アップなど。絵を描く人には特におすすめ。字を書く人もリアリティーの助けになると思う
刀に生きる 刀工・宮入小左衛門行平と現代の刀職たち
刀剣関連職の方々が仕事内容と一人前になるまでのことを語った本。
なかなか興味深いです。
kindle版は約半額になってますね。
歴史(文化)
牛車で行こう! 平安貴族と乗り物文化
ものすごくコアな内容を専門的に扱ってるのだけど、読み物としても面白いというすごいバランスの本。
牛車のTPOや後の時代の公証などなど牛車尽くし。
裏表紙の解説見て!これだけで面白そうでしょ
時代劇と風俗考証―やさしい有職故実入門
平安から戦国頃までの風俗ざっくり解説と、ドラマのなかで出す場合どんな制約で再現しきれないことがあるのかというような読み物。
なかなかおもしろいです。
元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世
尾張藩士が残した鸚鵡籠中記という面白い本がありまして…それをピックアップして訳した本です。
ゴシップまみれなんですよ。刀ネタだけでも、刀忘れて帰っちゃった侍がいたり、酔って石垣から落ちて拵破損したのがいたり…w
江戸の色道: 古川柳から覗く男色の世界
本当はこれの前に男色の日本史をおすすめしたいとこなんだけど蔵書じゃないから…
えー…学術目的だから黒塗りされない類いの本です。陰間関連の話題が多いかな。
江戸の性愛術/江戸の閨房術
なぜか片方だけアダルト指定くらってますが、本来アダルト扱いすると逆に修正不足で流通できない類。「閨房」のほうには若衆の仕立てかたとか一時話題になった真桑瓜の使い方とかでてきます。
歴史(戦国)
図解 戦国の城がいちばんよくわかる本
小学生から読めそうなガチ本。
今一般的にイメージする石垣のある城よりも前の形である土づくりの城を中心に解説してます。
北条氏の城なんかもこちらのタイプなので、そのあたりの参考資料にもどうぞ。
マンガで読む真田三代 と同シリーズ
ここのとこ上田城が話題なので、真田氏のおすすめ本。虚実が入り乱れる一族ですけど、この本は最近の研究をベースにマンガ化しているので、とっかかりに最適。
もうこのあたり説明はいらない気もするけど、わかりやすく読みやすいのでどれもとっかかりに最適。
上杉謙信 「義の武将」の激情と苦悩
ちょっとコピーがセンセーショナルだけど、地に足がついた内容です。
ここまで紹介してきた歴史系の本に比べると文体専門書寄り。
虚実入り乱れる人物だけに、実を押さえたい人におすすめ。
秀吉の虚像と実像
文体としては専門書寄りなんですが、文学研究の視点による虚像の研究と、歴史学研究の視点による実像の研究をトピックごと行うという面白い構成の本です。
よく読むと実像部分でも意見が割れているのが見えてきたりとかね。
伊東マンショ~その生涯~
戦国大名の「外交」
戦国時代における外交官「取次」の話が軸なのだけど、相手との関係性によって書状の形式がどう変化するとか、歴史上の出来事に対してどんな書状がおくられたとかの解説を伴いつつ進むので、そのあたりが面白い
享徳の乱 中世東国の「三十年戦争」
関東の戦国の始まりとも言える享徳の乱についての本。
世間的な戦国の話よりすこし前の時代の話です。
長尾と親戚の由良氏、歴史の本によく出てくるんですけど、江戸時代に史料収集した人がいるのだそうで…(冒頭のとこから)
現代語訳 信長公記
これはもう説明いらない気もするけれど。
疑問を呈されてる部分もあるけれど、信長をネタにするなら押さえておきたい本かなと思います。
歴史(幕末)
実説名古屋城青松葉事件
多少古いのだけど、名古屋の幕末にあった大事件、青松葉事件の研究で土台になってる本。
最近のもあわせて読んだ方がいいけど、これはこれで価値あるかと。
※アマゾンだとプレ値ついてますが、名古屋城天守閣付近の売店で、定価1200円で販売しております。
名古屋と明治維新
幕末の名古屋について深く知りたいならこの本と林政史研究所の論文(ネット公開されてる)がおすすめ。
読みやすさは普通かな。
その他
アーサー王ロマンス/ケルトの神話―女神と英雄と妖精と
ざっと10年前にfateはまって買ったやつですね。今ならもっといい本たくさんあるのだとは思いますが。
調べる方に行ったとはいえ、これとサトクリフくらいしか読んでないです。
歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる
西洋史から8つの時代と場所をピックアップし、それぞれ料理についての記述から再現メニューのレシピを掲載した本です。
もとになる文献の記述や、時代についての解説が楽しいです。
それ以外の本棚もざっと公開。
— セツカ@更新情報 (@waterseed_upd) August 20, 2019
本棚に入りきってないのもあるけど、一旦写真出せるのはこんなとこかな… pic.twitter.com/PmftiMx242