とある歴クラ見習い審神者の備忘録

調べたこと・面白かったものと、自分が調べるときにあったら便利だったなと思うまとめを置いておく場所

五寸釘ナイフ作成体験@関鍛冶伝承館

関鍛冶伝承館の講座「刀匠直伝 オリジナルペーパーナイフ作り」に行ってきました。

五寸釘でペーパーナイフつくるの、昔からあこがれだったんですよ。
小学校のときに読んだ本に(今回の体験より簡易的なのだけど)作り方が載ってたものの、五寸釘なんて身近にはなくて……
あ、載ってた本はたぶん「冒険図鑑」か「遊び図鑑」だと思います。あるいは同じシリーズの別の本かも…?子供のころすごく好きだったんですよ。


ということで、今回うん十年ぶりのあこがれ実現でございます。

今回のイベントは、関の青年会議所が主催、観光関連の助成をうけているということで、参加費は破格の500円です。


これまで毎年のように行っているイベントらしいので、気になる方はぜひとも、関鍛冶伝承館twitterをチェックしておいてください。
関鍛冶伝承館 (@sekikaji) | Twitter

伝承館に公共交通機関で行く場合、ざっくり3ルートあります。私は基本名古屋からの高速バスですが、スタート地点によって便利な手段は変わってきますので、お住まいのエリアから楽な方法をご検討ください。
(と言いつつ、今回はフォロワーさんの車に同乗でしたが)

  • 名古屋からの高速バス(岐阜バス高速名古屋線)で栄町一丁目or関シティターミナルから徒歩(大抵遅延する)
  • 岐阜駅からのバス(岐阜関線)で関シティターミナルから徒歩
  • 長良川鉄道刃物会館前駅から徒歩(名古屋からだと電車に乗るまでが大変)

体験は、伝承館わきにある実演エリア。
去年あたりに改装工事してから実演を見るのが有料になったんですが…その分、壁と空調がついて、今回使わなかったけど頭上にはディスプレイがあってという、快適空間になってましたよ!
今回も、炎のそばこそ熱いものの、冷房が効いた快適な環境下で体験が行えました。

通常の実演に使う炉が二つあるんですが、今回は炉を二つ追加しての実施です。参加者は受付時点でA~Dの4つの班にわけられています。
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これは材料の五寸釘。五寸≒15センチくらいあるわけで…思っていたより大きいものですね。
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今回の手順は4つ。

  1. 釘の頭をたたいて丸くし、持ち手を作る
  2. 釘の先をたたいて刃の形をととのえる
  3. やすりで削って刃をつくる
  4. 仕上げの色揚げ(刀匠さんにやってもらう)

ということで、金ばさみで釘をはさんで炭の中につっこんで赤らめたら金づちでたたいていきます。
ふいごで火をおこしながら行っているんですが、かなり火花が飛んでおりました。念のためにと思って綿100のトップスで行ったのだけど正解だった気がします…
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形つくるの、なかなか難しいです。
バターナイフみたいな形まで伸ばしたところで、刀匠さんが仕上げてくれました。
さすがプロフェッショナルというべきか…こっちがめちゃくちゃ苦戦してたところも一瞬で直っていくんですよ。
ちなみにこれ、大人は赤らめるところもたたくところも自分である程度やっていますが、お子さんは大人の補佐つきで一部だけ、という形になっています。
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そして…本当に大変なのはここからです。
やすりで刃の部分をたいらにならしてから、刃をつくっていきます。
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なんですが…表面がでこぼこしているので、一番へこんだ部分までまず削ることになるわけで…これがかなり大変。
この写真はフォロワーさんが途中から同じ作業始めたのでそのタイミングでとったもの。
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最終的に、紙がすぱっと切れるまで削ります。ここまでで軍手に穴が開いたりします。
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最後にさびどめのために、油をつけて焼く色揚げをしてもらいます。
(希望すればこれをやらずにぴかぴかのままにもできるらしいけど、維持するの大変そう…)
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これはおうち帰ってからの写真ですが、こんなサイズです。(もちは通常サイズもち)
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と、いうことで、充実した関遠征でございました。

終わったあとフォロワーさんに、関善光寺境内にあるカフェ茶房 宗休に連れていってもらいました。
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関シティターミナルから比較的近いから、公共交通勢でも行けるんじゃないかな?
tabelog.com
お店のtwitterはこちら。
カフェ茶房 宗休 (@cafesabousokyu) | Twitter
ランチが売り切れていて食べ損ねたので、そのうち食べてみたいです。

そしてすぐそばにある千手院のところに、関鍛冶始祖の顕彰碑なるものがあるということで行ってきました!
そんなものがあったなんて知らなかったよ!それこそ去年の兼定展のときとかに知ってたらついでに行く人いたんじゃなかろうか…
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うわさに聞く柴犬のせんちゃんにもそのうちお目にかかりたい…
千手院 (@senjuin1010) | Twitter


ということで、楽しい関遠征でございました。
waterseed.hatenablog.com