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徳川美術館「徳川将軍ゆかりの名刀」初日速報

とくびぐみそろいぶみ 行ってまいりました。
将軍家ゆかりの名刀と言うけれど、徳美さん持ってるいい刀ほとんど該当するんじゃないかな、どれ出すんだろうと思っていたんですが…なんと全部。
所蔵する刀剣約500点のうち、100点強を今回の企画で展示するという、ものすごい内容です。(厳密な数は覚えてないです)
さらに刀装具やら折紙やらもやまほど…
見ごたえものすごいですよ!

そして今回、皆が待ち望んだ音声ガイドが…
天下人の城展のときに、展示がちょこちょこ変わるから厳しいというような話も聞いたんですけど、とうとう可能になったのかと思うと感無量です。
というかとくびさん、ミーハーな広報避けたいにしても、せめてガイドの存在だけでも事前に知らせてくれてもいいと思うの。時間配分変わってくる可能性あるでしょう!
ガイドの声は、とうらぶで物吉貞宗のCVをされている小野賢章さんです。

なお、朝のおそろしい状態については私も目にしていますが、13時すぎに行ったものとしては長義列と音声ガイドと喫茶の売り切れ以外、徳美企画展としては通常程度人気の混雑度であったことをご報告させていただきます。
(大体、週末のトーハク常設とニアリーかと思います)
噂に聞く午前の混雑、今日は初日だったのに加えて、午後から刀剣講座があったから、講座参加ついでに展示を見るために早くから来た人も多かったんじゃないかな?

午後時点ではチケット購入待機列なかったですが、朝一で入るつもりの方は事前にチケット用意していったほうがスムーズかと思います。
コンビニ等で購入可能。ローソンチケットは手数料かからなさそうです。
前売券情報 | ご利用について | 名古屋・徳川美術館


「由緒正しい」などと言いますが、今回の着目ポイントが「由緒」
史料からわかる物品の移動や、贈答行為が示す関係性の変化の話が今回キャプションの軸となっていました。
(とはいえ、刀剣作品そのものについての解説もある程度あった印象。…本日さらっと見てきただけのため、そのあたりの感想は他の方ないし次回に)

肝心の見やすさですが、第一展示室の作品はものすごく見やすいです。
徳川美術館「徳川将軍ゆかりの名刀」常設部屋パート - とある歴クラ見習い審神者の備忘録
では本館はというと、物による感じ。
とはいえ、比較的見やすいのが多いんじゃないかな…

音声ガイドも、「由緒」の話が主体です。
貸出は、入り口ホールにて行われていました。1回600円です。
正直展示点数が多くて、全部フラットに見ていくとなかなか大変なので、ガイドが説明してくれる分を重点的に見るというのはありだと思います。
キャプションに書いてない話や、書いてあってもわかりづらい話もあるので、時間に余裕があって機材が空いていればぜひおすすめします。

ちなみに、音声ガイドの1番はオープニング的な内容、2番はいきなり今回「特別展示」の本作長義。
何が「特別」なのかというと、今回の展示テーマである「将軍ゆかり」に該当しないのです。
…徳美さんのスタンスは知っているし、自分でもその結論には至ったけれど、その声で聞かされるとなかなかくるものがあるなぁなどと。

鯰尾のところは、最後のあたりみんな笑ってしまうのではないかと。

ちなみに、第一展示室と本館展示室以外にも、ガイドマークありますので、見落としに注意してください。
刀剣作品のおすすめポイントなんかは、おそらく他の方のほうが的確にできるかと思うのでゆずりたいと思います。

一所に行った友人が、キャプションとガイドを聞いても若干よくわからないような顔をしていたので、ちょっと補足程度に尾張徳川家の代々の話を。
初代義直公のあたりは美術館の説明でさらっとわかるかと思うんですが、七代宗春公については、地元での知名度がそれなりに高い分、美術館での紹介が薄めのような。
時代劇とか見る方は、暴れん坊将軍で悪役にされてしまった尾張の殿様といったらわかるでしょうか。
将軍吉宗公が倹約方向の政策をすすめたのに対して、倹約ばかりだと財政が悪化するということで吉宗公と真反対の政策をとったあとで失脚しています。
(地元での顕彰度合い高いお人なんですけど、今回はそこもばっさりとする感じのガイドになっていました)
宗春公が謹慎となった後、尾張家は八代・九代と続くもののその次の代が途絶えてしまい、養子を迎えることになりました。
尾張家の十代~十三代までの四代は、御三卿や将軍の子です。
(従来、中央の意向ととらえられてきたように思うんですが、今回は、そうでもないよーというニュアンス)
何度も登場するのは十四代の慶勝公です。時期としては幕末の方です。(ここも地元知名度高いです)
安政の大獄で謹慎をくらったものの、井伊直弼の死亡により謹慎解除。長州征伐の総督として長州側を降伏させたり、王政復古後の江戸城無血開城の前段部で周辺諸国を勤王に説得したりと、教科書で出てくる歴史の話の土台になるあたりで活躍された方です。

ということで、これから行かれる方も楽しんでらしてください。
観光案内の記事はこちらに
waterseed.hatenablog.com

美術館の企画「ぷちっとギフト」とても可愛いので、ぜひ合言葉を伝えてください。
1万名にって、徳美さんの入場数を考えるとかなり余裕のある数だと思うので、「終わりました」案内が出るまでは勇気をもって聞いてみたらいいと思います。
イベントのご案内とくびぐみそろいぶみ記念 | 最新情報 | 名古屋・徳川美術館


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